Topics

探してわかった便利でお得な情報ブログ:19 8 17

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
15-08

祖母が最初に倒れたのが一昨年の暮れで、
それから二ヶ月とたたないうちに二度目、病名は脳梗塞だった。

医者からは二度目はないといわれていたが、
それでも親と見舞いに行ったわたしに向けて、
祖母はやつれた顔で微笑んでくれた。

倒れたのはパパ方の祖母で、
つまり私の親父のお母さんになるわけだが、
当のお父さんは少しだけ病室に顔を出すと、
すぐにまた廊下に置いてあるソファーに戻ってしまう。

母親は少し呆れていたが、
ボクには親父の気持ちが良くわかった。

おれも本当は
ここには来たくなかったのだ。

祖母は大変元気な人で、
脳梗塞で倒れるまで、日々畑仕事に精を出していた。

お正月などに顔を出しに行くと、
こっちが困ってしまうくらいの笑顔を向けてくれる。

僕の中で、
祖母はずっとそういう人だった。

だからこそ、ボクは嫌だった。
やせ細り、言葉を詰まらせ、家族の名前も思い出せない、
そんな祖母を見るのがなんだか申し訳なかった。

それではまるで病人じゃないか。
祖母は病人であってほしくなかったのだ。

オレは、
居心地の悪さを感じていた。

それを隠すために
俺はずっと微笑んでいようと決めた。
祖母になにも出来ないわしは、
それくらいしかできなかった。

祖母はそんな私を見ていてくれたのだろう、
帰りがけに一言だけ
「笑顔が素敵な子になったね」
そうあたくしに言って笑った。

ミーはただただ申し訳なくて、
やはり微笑むことしかできなかった。

祖母が亡くなった日の19時遅く、
父親は泣いていた。
いつも寡黙で何事にも動じないかのように見えた父が、
大声で泣いていた。

それをおれは部屋で聞きながら
人が死ぬということの意味を知り、
そして家族というものを思った。
 

インカル
http://kirei-ni-naru.net/%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%84de%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%88%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%89/

関連記事